身体を資本とする仕事として、工場勤務や建設業、運送業、介護職などが挙げられます。これらの職種では、体力や健康管理が仕事のパフォーマンスに直結するため、栄養バランスの取れた食事や十分な休息が欠かせません。
今回インタビューを実施した徳山興産は、ステンレスのリサイクルで社会に貢献する会社として、従業員の健康に重きをおきながら事業を発展させてきました。
従業員の健康を考え、健康経営のために日々模索する徳山興産は、なぜOFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)を導入するに至ったのでしょうか。同社が抱えていた課題と、導入後の変化について伺います。
徳山興産にインタビュー
ーまずは貴社の会社概要を教えてください。
弊社は、70年以上に渡りステンレスという金属素材のリサイクルを展開し、その活動を通じて社会に貢献しています。全国から不要となった金属資源を素材として買い取って販売し、その後再生されたステンレスを加工して製品化し再び世の中へ送り出す、ステンレスの一生に関わる仕事を担っています。ステンレスは96%以上が再利用可能な資源であり、環境に優しいリサイクル事業を推進しています。
地域社会への貢献にも力を入れており、地元の徳山駅前に新たな商業施設ができた完成記念に、他社と共働で製作した大きなステンレス製オブジェを寄贈しました。
昭和26年に設立し約74年の歴史を持つ当社は、現在170名の従業員が在籍し、グループ全体では200名以上が働いています。男女比は全体で男性8割・女性2割、ステンレス工場では男性7割・女性3割と比率としては男性が多いですが、女性も活躍している職場です。
ー会社として大切にしていることは何でしょうか?
弊社は経営方針の柱の一つ目に必ず「健康」を掲げています。弊社代表の「健康が資本であり、健康なくして良い仕事やパフォーマンスは発揮できない」という考えが従業員にも浸透し、従業員が健康である為の様々な手当てを設けています。これらの取り組みの結果、厚生労働省の「健康経営優良法人 ブライト500」の認定や2024年やまぐち健康経営優良認定企業の総合部門で表彰されました。
働きやすい環境づくりにも注力しており、若者が働きやすい企業として「ユースエール認定」、子育て支援に積極的な企業として「くるみん認定」等を取得しています。
ー貴社で現在実施している健康に対する取り組みはありますか?
事業所内の一画を活用し、就業時間内の2日間で健康診断を実施することで、従業員が無理なく受診できる環境を整えています。また、健康診断の結果を重視し、二次検査の費用を「けんしん手当」として会社が支給しており、これは自主的な健診にも利用でき、がん検診などの受診を推奨しています。
さらに、健康意識を高めるための「健康手当」を支給し、シューズやウェアの購入費用、スポーツイベントの参加費用の補助もおこなっています。これにより、30分以上の運動習慣を持つ従業員の割合が増加し、一人当たりの医療費も県平均や同業種の全国平均を下回る結果が出ました。加えて、若手社員に先輩社員がついて相談に乗る「ブラザーズシスター制度」を導入し、仕事に限らず生活全般の悩みをサポートする体制をとっています。結果として、入社5年以内の定着率は95%と非常に高い水準を維持しています。
OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)導入のきっかけ
ー導入に際し、抱えていた課題はありましたか?
弊社では健康経営を進める中で、運動などの対策は実施していたものの、「食」に関する取り組みが不足していました。そんなときに取引先からOFFICE DE YASAIを紹介され、導入を検討したのがきっかけです。
一人暮らしの若い男性従業員が多く、昼食にカップラーメンやコンビニ弁当を選ぶ人が多かったため、食生活の改善が課題となっていました。まずは2週間のトライアルを実施したところ、現場での評判が非常に良く、当初は若手中心の利用を想定していましたが、それ以外の年齢層の従業員にも意外と好評であることが判明しました。
本社では野菜や果物が食べられる「オフィスでやさい」を導入し、栄養バランスの取れた食事を提供しています。また、ステンレス加工工場では「オフィスでやさい」に加え、惣菜やご飯ものの冷凍食品が中心の「オフィスでごはん」の両方を導入し、従業員が手軽に健康的な食事を摂れる環境を整えました。
弊社では女性活躍推進のもと、働く女性が多い職場でもあるため、食事の選択肢を増やすことで家事の負担軽減にも貢献できるという点も、魅力を感じたポイントです。
導入後は現場の健康意識が向上
ー従業員のみなさまの反応はいかがでしたか?
社内ではサラダやフルーツが手軽に利用出来て「健康意識が高まった」との声が増えています。夏場はスムージーが人気で、ドリンクの自動販売機よりも栄養価の高い選択肢が増えたことが好評です。冬場は免疫を上げる食材や飲み物が人気で、「普段の食生活からも健康を考えるようになった」と実感する従業員もいます。
冷蔵庫の前を通るたびに手軽に健康的な食品が目に入ることで、購入時の選択肢も自然とヘルシーなものになりました。
反応が良かった商品は、柔らかくて美味しい山梨県産いちご、桃、シャインマスカットのドライフルーツです。パッケージが目を引きすぐに話題になり、一番人気商品になりました。
焼き芋や豆乳プリン、沖縄県産マンゴー・アセロラ蒟蒻ゼリーなどヘルシーで美味しい商品も人気商品の一つです。焼き芋は冷たくても温めても美味しく、プリンやゼリーはパウチタイプの容器に入っていてすぐに利用できる点も人気の理由です。
お弁当を持参していた人も、ご飯だけ用意すればおかずと野菜が確実に取れるため満足感も高いですね。独身の方も「一人分作るのが面倒なときに便利」と利用されています。手軽に野菜やおかずを摂れる環境が、健康意識の向上に繋がっています。
ー栄養面以外で感じられた効果はありますか?
社内では「この商品が美味しかった」「あれを入れてほしい」といった会話が生まれ、商品のリクエストを受けることもあり、メニューを通じたコミュニケーションが活発になっています。
また、社外のお客様との会話のきっかけにもなっています。本社の入り口付近に冷蔵庫を設置しているため、来客時に「これは何ですか?」と質問されることが多く、サービスを紹介する機会につながっています。結果として、会社のPRや話題作りにもなり、実際に他社への導入サポートを行った実績もあります。
OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)のおすすめポイントは?
ー同業他社におすすめするならどのような点がポイントでしょうか?
工場では短い休憩時間の間に手軽に栄養補給できる食品が求められるため、電子レンジ不要で食べられる冷蔵の「オフィスでやさい」・冷凍の「オフィスでごはん」の併用が最適です。ヨーグルトや豆乳プリン、スムージーなどがある点も魅力ですね。
しっかり食事をとりたいときも小腹が空いたときも、外に買いに行く手間がなく、休憩時間を有意義に使える点もおすすめです。冷蔵庫を開けたらすぐに食べることができ、忙しい現場でもスムーズに利用できるため、工場との相性は良いと思います。
まとめ
業務内容や日々の忙しさから食生活がないがしろになってしまうという課題は、多くの会社にも当てはまるでしょう。徳山興産では、OFFICE DE YASAIの活用により、食生活の改善や健康意識の向上、そしてそこから発展するコミュニケーションの活性化も実感いただけました。
「食」に課題を感じているものの、何から着手すべきか迷っているという方は、ぜひ一度OFFICE DE YASAIを試してみてはいかがでしょうか。おすすめの商品や入荷数など、会社にあった内容でご提案させていただきます。